Natural Country/山梨・週末農村生活

山梨の素敵な人と場所

Natural Country 山梨・週末農村生活が取材した、魅力あふれる“人と場所”をご紹介します。素敵なこの人がいる、素敵な店、素敵な場所へ、出かけてみてください。
(取材をご希望の方、素敵な「人と場所」を自薦他薦でご紹介くださる方はこちらへ。)

2011年12月28日

ゆっくり歩いて自然と歴史と人に出会う旅「まちミューフットパス」

 つなぐNPOさんが企画主催する「まちミュー」は、散策しながら史跡や文化を楽しむまち歩きツアー。理事長の山本育夫さんが約10年かけて山梨県内で約200の散策コースを開拓し、1コース1冊のガイドブックに編纂されています。そのコースを歩くツアーが「まちミューツアー」です。

 まち歩きのファンは年々増えているそうです。ゆっくり歩くことで、車で回ったのでは見えて来なかったものが始めて見えてくるものです。民家の並ぶ集落の路地を歩き、農地や山の小道を歩き、自然や史跡に親しみ、古くから営まれている伝統ある商店や気持ちのこもった商いをする小さなカフェや雑貨店を楽しむ。ゆっくり歩く散策の旅は、急ぎ過ぎている日常をリセットする心地良いリズムを楽しむ旅でもあります。

 つなぐNPOさんでは、山梨県内のあちこちの地域で増えて行われている地元のまち歩きツアーを盛り上げようと、昨年、イギリスの散策型観光の「フットパス」という呼称を取り入れ、まち歩きツアーを行っている地元組織をネットワークして「フットパスリンク」を立ち上げました。フットパスガイドさんを養成したり、さらに興味深いフットパスコースを開拓してガイドブックを作ったりという活動が始まっているそうです。「まちミュー」も、「まちミューフットパス」と名前を改めています。活動が広がりそうで楽しみです。

◎やまなしフットパスリンク
http://www.footpathlink.net/

 2011年12月20日(火)の、市川三郷町を歩くツアーに参加させていただきました。

【コース】(約3.5km)
市川大門駅→青柳瑞穂生家跡→弘法大師の手形「印石」→イボ地蔵→「紙の神様」をまつった弓削神社→江戸時代の味噌蔵が残る青柳家→民家の屋根より高い天井川の印沢川→流通寺のビャクシン→干し柿の古田農園→愛宕社→浅間神社の神事が行われている「三枚橋」→市川大門駅(※下記のレポートは、この順番ではありません。)

 朝9:30に身延線「市川大門」駅前に集合。この日の参加者は約30名ほどで、ほとんどの方がまちミュー年会員になって年に何度か参加されている常連さんさんだそうです。こうした根強いファンによって、山梨のまち歩きは支えられているんですね。

 ツアー中の総合MCを務めるのは、つなぐNPOさんのベテラン人気ガイドさんです。リーダーの山本育夫さんも、しっかりコーディネート役をされています。

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 案内役のガイドさんは地元の公民館長さんです。まちミューフットパスは、このように地元の方がツアーを受け入れツアーをサポートしてくださることが魅力なんですね。コースを回ると、一見さんでは見られないものを見ることができたり、お茶やお菓子をいただいたり、休憩所やトイレを提供してくださったり。地域に愛着が湧き、また来ようと思えるツアーです。

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 この日歩く市川三郷町の集落は、かつて富士川交易で栄えた富士川街道沿いの宿場町でもあったエリアで、歴史のある神社があります。

 弓削(ゆげ)神社は、この辺りの集落で紙すきが盛んだったことで、紙の神様が祀られているそうです。「ゆげ=弓削」の名前の由来は、その昔、この地に留まっていた大伴武日命が、東征を成した日本武尊から「ゆきべ=靭部」を賜り、その名称がなまって「ゆげ」となったらしい、とのこと。

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 市川郷と称されるこの一帯の一宮神社である「浅間神社」です。

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 日蓮宗の「流通寺」で休憩させていただきながら、住職さんの訓話を伺いました。このお寺の境内にあるビャクシンの樹は樹齢約400年ということで、県指定文化財にもなっているそうです。

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 市川郷の名主を代々務めていた青柳家。母屋は築約150年、味噌蔵は築約300年だそうです!敷地の隣には、かつての青柳家の屋敷神と道祖神があります。

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 甲州名物「コロ柿」作りははこの辺りでは盛んのようで、あちこちで見かけました。オレンジ色の輝きはこの時期の風物詩ですね。コロ柿製造者さんの大量のコロ柿干し場は珍しい風景でした。

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 畑の中にあるお地蔵様「イボ地蔵」を拝見。お地蔵様の顔をこすって粉をイボに付けると治るとされ、昭和30年代までこの地域で信仰されていたそうです。田んぼの中のお地蔵さまは、のどかな風景です。

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 民家の庭木にじんわりと季節を感じるのも、のんびり歩くフットパスツアーだからこそでしょう。歩く目線でしか見えて来ないものを改めて発見した小さな旅でした。

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【お問い合わせ】
つなぐNPOイベント係 
TEL.080-1223-8302 
http://www2a.biglobe.ne.jp/~yamaiku/


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2011年05月20日

いきいき村主催・産業観光ツアー(富士川町)

 2011年5月14日(土)、富士川町で、産直店であり地域のコミュニティスペースも兼ねている「いきいき村」さんが主催する、地域内を見聞し遊ぶワンデーツアー「産業観光」に参加させていただきました。いきいき村店長の川口さんが企画し、ツアーリーダーを務めています。

 身近にある地域内の素晴らしい観光資源を、まずは地元の方自身に、さらにたくさんの方にも知って楽しんでいただきたいとのこと。身近にあるのにわざわざ行かない場所、知っていたようでよく知らなかった身近な場所を、改めて訪ねてみると新鮮な驚きや発見があるものです。


<1.甲府盆地を一望する林でヒノキの間伐・皮はぎ作業>

 日本では、国産の木材の価格が下落していることで、植林に手入れが入らなくなり、その結果、森が荒れて自然生態系も壊れています。人件費や経費をかけずに植林の手入れをすることができるよう、女性や子供がイベントとして行える間伐方法として考えられたのが「きらめ樹」です。

 檜の樹木の皮をはいで立ち枯れさせ、乾燥して扱いやすくなったところを伐採。乾燥しているため軽いので、山からの搬出もしやすいとのこと。檜の皮はぎは簡単なので、楽しいイベントとして女性や子供に参加してもらおうというわけです。

 この間伐方法を実践する、静岡県富士宮市の「NPO森の蘇り」と共に、富士川町にある檜の森を手入れしている井上さんご夫妻に、きらめ樹を教えていただき体験させていただきました。

 井上さんは甲府市内で自然食品店を経営されていて、富士川町の「いきいき村」にもエコ関連商品を卸しているそうです。エコロジカルなテーマで様々な活動もされていて、「きらめ樹」はその一つだそうです。(写真右:井上直記さん)

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 奥様とそのお友達の方も、お世話してくださいました。

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 井上さんの奥様がこの日の先生です。まずは森の手入れの重要さについてのお話。立ち枯れさせて伐採した間伐材の檜も、当然、様々に利用します。この森の間伐材は、地元のお寺で、卒塔婆として利用していただいているそうです。

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 皮むきして立ち枯れさせることは、その樹の命を終わらせること。それによって、森に育まれている命を繋いでいくことができるのです。そして私たちは、森の命をいただいて生きているんですね。樹に感謝を捧げるために、樹の根本にお塩と御神酒をかけてご供養しました。

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 いよいよ皮はぎ。まず、小さなのこぎりで、はぐ皮の厚み分だけ、樹の下部分にぐるりと切り込みを入れます。

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 切り込みに、先を削った木の棒を当てて打ち込みながら、皮を少しづつめくり上げるようにしていきます。

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 めくり上がった皮を、すすっと上の方にはいでいく。面白いように剥がれます。上に行くにつれて樹が細くなっていきますので、ある程度めくれたら、ピシッと引っ張るようにして、皮を取ります。

 皮をはいだ後の生々しい生木の肌から、樹液がしたたるようにたくさん滲み出てきました。檜の良い香りが立ち込めて、その香りに癒されます。生きている樹の命をいただくことの有り難さを感じました。

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 この日は、参加者一人数本の樹の皮はぎをしました。皮をはがれた樹は乾燥が進み、立ち枯れしていくんですね。枯れた樹は軽いので、伐採も運搬もしやすく、女性や高齢者でも間伐作業ができるのだそうです。


<2.棚田を見ながら、古民家を改修した井上邸でお昼ご飯>

 古民家を改修した井上邸は陽当たりの良い高台にあり、富士川の街が一望できます。屋根に落ちた雨水を集めて溜めておき、庭木や野菜への散水に利用したり、薪を使って煮炊きをしたりお風呂を沸かしたりと、自然と共にある賞エネの暮らし方を楽しんでいらっしゃいます。こういう古民家に住みたいと思える、素敵なお宅です。

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 お昼ご飯は、井上さんが煉瓦を積んで作ったという手作り釜で焼くピザです。

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 トッピングの野菜は、井上家の家庭菜園で作られた無農薬野菜。ピザ生地は、無漂白小麦を使い、奥様がこねてくださったものです。

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 参加者が思い思いに生地を伸ばし、好きな素材をトッピング。釜で焼いてもらって、アツアツをいただきました。生地を釜に入れてわずか2〜3分程度で焼き上がる本格的なピザに舌鼓。爽やかな風が行き渡るお庭でいただくアツアツピザ、大満足でした。

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<3.富士川民俗資料館(山梨県指定文化財)>

 明治6年〜20年の山梨県知事・藤村紫朗が奨励した西洋風の建築様式・藤村様式で建てられた旧つきよね学校の校舎で、今は民俗資料館になっています。建物の最上階に置かれた、六角形の「太鼓堂」が有名だそうです。明治から大正、昭和初期に学校で使われていた勉強道具が展示されている他、この地域の歴史年表や、太平洋戦争時代を記録する物も様々展示されています。

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 大正5年に開通し昭和37年に廃止された、通称「ボロ電」、山梨交通電車のパネルもありました。ボロ電は、現在の甲府駅前から富士川町の青柳までを結んでいた、地域住民の生活の足だったんですね。そのルートは、今では路線バスに変わっています。

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 富士川町の魅力を新鮮な目線で感じた、素敵なワンデーツアーでした。いきいき村の産業観光ツアーはどなたでも参加できます。参加費は、基本的に食事は別途で数百円。ツアー内の移動はご自身の車でという条件もありますが、もし遠方から参加される場合は、参加者の車に相乗りしていただくこともできるそうです。お気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ】
いきいき村 代表・川口正満氏 TEL.0556-48-8177
http://ikiiki-mura.seesaa.net/

【「きらめ樹」の活動・お問い合わせ】
特定非営利活動法人 森の蘇り
〒418-0006 静岡県富士宮市外神1550-63
http://mori-no-yomigaeri.org/
お問い合わせ:info@mori-no-yomigaeri.org



 
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2011年05月15日

ナチュラルライフを求める人と出会い関わり合える自然食品店「有機村」

 オーナーの井上直記さんは、「自然と調和・共生しながら、魂が喜ぶことをしながら、楽しく生きる。自然と調和しながら、自分らしさを表現しつつ、周りに喜ばれる生き方が、幸せで心地良い生き方だと感じる。」と言います。

 そのような同じ思いを持つ人と出会い関わり、語り合える場として、この「有機村」を始めたとのこと。有機的につながり関わりながら循環していく、持続可能な社会をイメージした「有機村」の名前に込められた井上さんの思いは、多くのナチュラル志向の人たちに支持されているようです。

 井上さんのあたたい心はお店のスタッフさんに伝播して、このお店全体にあたたかい雰囲気を生み出しているようです。

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 有機村の店内は、自然食品、有機野菜を売るショップ部分の奥に、情報コーナーとコミュニティスペースがあります。情報コーナーには、自然、健康、環境、食などに関する講演会、講習会、ワークショップ、お店の情報がずらり。子育てや、しょうがいの方の支援に関する情報もあります。井上さん自身で企画主催するイベントも多いのだそうです。コミュニティスペースは時間貸しもしています。料理教室ができる厨房もあるそうです。

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 井上さんに、ご自身のイチオシ商品を一つ紹介していただきました。天然のミネラル成分が摂れるにがり「海の素」です。アレルギーや冷え性など、体のバランスを崩して病気につながる人が増えているそうですが、天然のミネラル成分をしっかり摂ると、体質が改善され免疫が上がって、不調が良くなる人が多いのだそうです。過食気味の人は、ある栄養素が足りていない時に、異常に食欲が増すことがあるので、天然ミネラルを摂ってみて欲しいとのこと。私も一つ購入させていただきました。

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 心身の不調が気になる方は、食べ物や暮らし方について、有機村で情報収集したりスタッフさんに相談してみると良いかもしれません。時々立ち寄りたくなる、心に留まるお店です。

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◎自然食品「有機村」
〒400-0065 山梨県甲府市貢川1-3-18
TEL.055-222-1872
http://www.u-kimura.com
※情報誌「有機村だより」のpdf版を、ホームページからダウンロードできます。
 
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2011年05月05日

からだにも心にも優しい家庭料理で迎えてくれる「のら茶や」(甲府市昭和町)

 まるでお友達の家でもてなしを受けるような、ほっとするあたたかさが漂うレストラン「のら茶や」。一軒家の1階を改装したお店です。貸切やグループでの予約の際は、オーダーメニューの相談にも乗ってくれるそうです。

 お母様と娘さんで経営しているお店のメニューは家庭料理風で、食べる人の健康を考えたヘルシーレシピのコース料理。できるだけ旬の素材を使ったり、化学調味料を避けているそうです。自然の風味を楽しむ果実酒や薬草茶もあります。

 店内の壁に飾られた書や絵は、仏さまを信心されているオーナーの穏やかな心がそのまま伝わってくるようでした。お腹ばかりではなく、からだも心も満たされてくるのを感じて、幸せな気持ちになるお店です。


思わず「お母さん!」と呼びたくなる、笑顔の素敵なオーナーと、娘さんです。
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季節の素材を使ったお総菜の前菜。
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爽やかなクリーミーさのグラタンをいただきました。
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◎のら茶や
山梨県甲府市昭和町清水新居359
TEL.055-215-7294
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2011年01月03日

農家の囲炉裏端でゆるゆる過ごせる「ゲストハウス空穂宿」(韮崎市穂坂町)

 都会人が憧れる農家の古民家。そこでのくつろぎスタイルは、「囲炉裏端でゆるゆるとした時間を過ごす」ことではないでしょうか。昔ながらの民宿の良さは、オーナー夫妻とゆっくり話す夜の時間の楽しさ。宿泊するお客さん同士も自然に話が始まる。しかし最近は、それができる宿が少なくなりました。山梨でやっと見つけた囲炉裏端で過ごせる民宿が、「ゲストハウス空穂宿」です。

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 「おジイ」ことオーナー氏と奥様の「女将」が、廃屋になっていた建物を手作りで修復し、二人で営んでいます。二人とも山梨県内生まれ。おジイという呼び名ほどそんなに高齢ではありません。

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 南アルプスの峰を遠くに見ることができる、静かな農村集落にあります。周辺は自然たっぷり。農村集落ならではの四季折々の風景も楽しみです。

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 トイレや浴室は清潔な現代設備になっていますが、他は憧れの農家そのもの。神棚を祀った、掘り炬燵のあるお部屋もあります。2階はワンフロアの大部屋で、安い料金で泊まりたい方向け。全国から、スローな旅好きな人たちがやって来るそうです。

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 テレビやラジオはありません。太陽と共に起きて散策するのもよし、連泊しながらのんびり過ごすのもよし。昔ながらの暮らしのリズムに戻れる場所です。


◎空穂宿
http://www.kuboshuku.com/
山梨県韮崎市穂坂町柳平1233
0551-21-2560
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居心地のいいスローカルチャーの雑貨&カフェ「わじあじあ」(甲府市)

 外観はお店に見えませんが、知る人ぞ知るスローカルチャーのお店が「わじあじあ」さんです。噂を聞いてかなり遠くからもお客様が来るというのもうなづけます。入るまでは不安ですが、お店に入るとなぜか居心地が良くて、時間が過ぎるのを忘れてしまいそうです。

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 オーナーは渡邉論之さん。横浜のご出身で甲府には転勤で来られたそうで、山梨がすっかり好きになり、このお店をオーナーチェンジされたとのこと。今はご夫婦で経営されています。(可愛い方ですが、写真には奥様は登場してくださいませんでした。残念!)

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 雑貨は、アジアの国を旅しながら見つけて仕入れをしているものが多いとのこと。なるほど、1点モノらしい雑貨や服があって、見ていて飽きません。中には、県内の作家さんのものもあるようです。アジアの雑貨や服は、日本人に馴染みますね。あったかい感じがします。

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 県内各地のスローカルチャーなお店や、スローミュージックの方々のコンサート情報が入手できるコーナーもあります。

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 甲斐市の北部にある「農業法人桃花村」の無農薬のお茶やオリーブ漬けは人気商品だそう。約10年前に入村して農地を開墾し、廃れていたお茶を復活させた桃花村。前衛の舞踏家(ダンサー)の田中a氏と舞踏家集団の方々との、スローな暮らしの拠点でもあります。

 桃花村の無農薬のお茶は、下記のネットショップからでも購入可能ですよ。

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 中二階に作られたカフェでは、手作りスイーツをいただくことができます。ベトナムで有名な「チェー」は、生姜を利かせたシロップの中にお団子を浮かせたもの。本場ではココナッツミルクをたっぷりかけていただくそうですが、ここでは口当たりの良い生クリームです。

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 砂糖漬けのゆずをあしらったチーズケーキは、和のテイストでやさしい味わい。ゆずの香りに心が和みます。

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 穏やかなひとときを過ごせる、スローな空気が流れるお店です。


◎わじあじあ
http://www.wajiajia.com/(ネットショップ)
http://ameblo.jp/wajiajia/(ブログ)
山梨県甲府市住吉町3-27-24
055-237-2133
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2010年12月20日

街の活性化に燃える生き生き店長のいる産直店&コミュニティスペース「街中プラザ いきいき村」(富士川町)

 富士川町青柳の国道52号線・富士川街道沿いにある「街中プラザ いきいき村」は、新鮮な地元産野菜が並ぶ産直店ですが、地元地域の情報ステーションであり、街の人が集うコミュニティスペースでもあります。

 過疎化が進む地元商店街を元気にしたいと、店長の川口正満さんが地元の有志の協力を得て、2009年4月にオープンしました。

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 富士川流域は、何と言ってもゆずが特産。他にも身延の曙大豆や市川三郷町の大塚ニンジンなど、特産の農産物があります。そうした美味しい農産物が新鮮なうちに農家さんから直接出荷されて来るのが産直店の良さ。流通ルートを幾つも通るスーパーマーケットより、はるかに新鮮なんですね。

 富士川町は、2010年3月に旧増穂町と旧鰍沢町が合併して発足。町を貫く国道52号線は、富士川街道と呼ばれ、昔から甲府盆地と駿河湾とをつないできた交易の要で、宿場のあった「青柳」は、今でもその名残を留めています。しかし近年は過疎化が進み、街道沿いの商店は次々に閉店してしているのが現状です。

 川口さんは今年62歳。東京の商社勤務をリタイアして4年前に地元に戻ってきました。過疎が進む地元の現状を何とかしたいと奮起し、「街中プラザ いきいき村」を、単なる産直店としてではなく、コミュニティスペースとして機能させようと工夫。さらに地元の魅力づくりをすべく、いろいろな活動もしていらっしゃいます。

 お店の一角には、富士川流域の峡南5町(富士川町・市川三郷町・身延町・早川町・南部町)の観光や街作りに関するチラシやパンフレットが置かれている情報コーナーがあります。また、地域活性化や自然志向の暮らしに関する書籍の貸し本コーナーが作られています。

 さらに店内がコミュニティスペースになるよう、誰でも座って休んでいったり何人かが集まれるような大きなテーブルが置かれていています。

 お店で扱う商品にもこだわりがあります。地元富士川町の農産物を中心に扱っていますが、川口さんこだわりの無農薬野菜や自然食品も置かれていて、ナチュラルライフに関する書籍も貸し本コーナーにはずらりと並んでおり、地元の方々への啓蒙になっているようです。

 さらに川口さんは、富士川町商工会の理事でもあり、地元の文化や商店を知っていただく「街中ウォーキング」の主催や、閉店してしまった商店に新しい借り手を付けて店を再開させる試みもしているそうです。

 川口さんのような、街おこしに取り組み東奔西走している方がいる富士川町。いろいろな魅力を秘めている地域ですね。これからどんどん脚光を浴びていただきたいです。


◎いきいき村
山梨県南巨摩郡富士川町青柳221-1
TEL.0556-48-8177
http://ikiiki-mura.seesaa.net/
 

 
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2010年10月10日

山梨ワインの素晴らしさを伝える「勝沼ワイナリーマーケット・新田商店」(甲州市勝沼町)

 山梨ワインの評価が上がっています。多くの日本人は、ワインと言うとフランス料理やイタリア料理に合わせるもの、あるいはワインバーで上品にいただくもの、というイメージを持つようですが、実は普段の日本の食卓にも合う味わいのワインも多いのですね。山梨ワインは、和食にも合うワインだそうです。

 勝沼エリアは寒暖の差が大きいこともあって良い葡萄ができる、世界でも有数の葡萄生産地。明治時代にフランスで学んだ醸造法で作り始めたという勝沼のワイン醸造の歴史は古く、最近ではさらに醸造所(ワイナリー)の設備が飛躍的に進化したこともあり、勝沼は世界でも有数のワイン生産地になりつつあるそうです。

 勝沼では、2008年から毎年11月に「ワインツーリズム」というワイナリーを巡るツアーが催行されています。このツアーは、県内の有志が立ち上げたものに、山梨県がバックアップして盛り上げているそうです。

 そのワインツーリズムにも大きな役割を果たしている方が、「勝沼ワイナリーマーケット・新田商店」のオーナー、新田正明氏です。

 新田商店の創業は昭和14年。3代目の正明氏は、高校でサッカー部主将を務めたり、大手テレビ制作会社のディレクターだったという経歴の持ち主。ワインを知らないけれどもワインが好きだ、もっと知りたいという人には、とてもわかりやすく山梨ワインのイロハから、美味しい味わい方を教えてくれます。

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 【Natural Country山梨・週末農村生活】でも、ワインツアーを企画しており、さっそく新田正明氏に、山梨ワインのミニ講習を手ほどきいただきました。

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 新田氏は、社団法人日本ソムリエ協会の認定ワインアドバイザー。お店では日本酒や焼酎、お米も扱っており、新田氏は「利酒師」「お米アドバイザー」の資格もお持ちです。

 お店には山梨ワインがずらり。少数しか出ない限定ブランドもあって、メールで通知するや否や注文が入り、たちまち売り切れることも珍しくないのだとか。ワインの勉強をしに来るワイン通も多いとのこと。都内のワインバーでも、山梨ワインについて詳しい所はまだまだ少数派。

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 山梨ワインを勉強するなら、新田商店へ行き、新田氏のアドバイスをいただきながらピンと来るものを数本仕入れて味わってみるのが良さそうです。勝沼には公開されているワイナリーが幾つもあり試飲もできます。1泊2日の勝沼ワインツーリズム、お勧めです。


◎勝沼ワイナリーマーケット 新田商店
http://www14.plala.or.jp/nittawine/
山梨県甲州市勝沼町休息1560
TEL.0553-44-0464

 

 
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2010年09月15日

山梨を暮らしこなすライフスタイルマガジン「晴耕雨読」「やまなし暮らし」

 山梨に息づく文化や自然風景と共に、山梨を見事に暮らしこなすライフスタイルを紹介している雑誌「晴耕雨読」と「やまなし暮らし」。ぬくもり感の漂う写真の表紙に、思わず手に取りたくなります。

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 ページをめくると、企画編集や取材している方々のあたたかい視線を感じる記事が盛りだくさんです。山梨って素敵だなあと、改めて山梨を見直してしまいました。

 いったいどんな方々が作っていらっしゃるのか、作り手さんにお会いしたくて、発行元の株式会社サンニチ印刷さんをお訪ねしました。現在の編集長は若手二代目の方ということで、晴耕雨読を立ち上げた初代編集長・村角文康さんにお目にかかることができました。

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 40代の村角さんは、実は横浜出身で、山梨に移り住んで約20年。お住まいの地区ででは積極的に冠婚葬祭を手伝ったりなどしてるとのこと、すっかり山梨を愛する山梨人のお顔になっていらっしゃいます。

 「晴耕雨読」が創刊する2008年当初、サンニチ印刷さんの企画意図は、県内の不動産会社さんや住宅メーカーさんなどにメインスポンサーになっていただき、山梨の新しい住まいと住まい手さんを取材する、という比較的シンプルなものだったそうです。

 しかし編集長になった村角さんの思いはもっと深いものでした。創刊してしばらくして、まずはできるだけ山梨に住んでいる“人"に出てもらうように、取材や編集のスタイルを変えていったそうです。

「山梨はとても良い所だということを、山梨の方々自身に知ってもらいたいんです。自分たちを誇りに思って欲しいのですが、山梨の良さ、山梨の文化に気づいていない方が多い。もっと山梨の文化を伝えたい、情報発信していきたいんですね。

 山梨は日本の社会の縮図みたいな所があって、新しく移り住む人もいて新しい文化も育っていますが、古い文化も残っている。まだ表面に出てきていない、山梨の方々にもあまり知られていない文化が残っているんですね。そうしたものを紹介していきたいと思っています。」

 もう一つの情報誌「やまなし暮らし」は、首都圏の都市部から山梨に移住する方々に向けたもの。「八ヶ岳エリアには新しい移住者が増えています。これからは、山梨の二地域居住も間違いなく増えていくでしょうね。でも地域に融け込む努力は必要ですよ。」とのこと。

 山梨を見つめる村角さんの目線は、情報誌の作り手としてではなく、地域の創り手のものだと感じます。山梨の文化、そして山梨を暮らしこなしていらっしゃる方々が、晴耕雨読の手によって表面に取り出されて広く紹介され、山梨は素敵だという声が盛り上がっていくと楽しいですね。


 「晴耕雨読」は、4月と10月の年2回発行。無料で下記のお店で入手できます。

・山梨中央銀行(山梨県内本支店)
・アマノパークス 竜王店
・アマノパークス 敷島店
・アマノパークス 甲府東店
・朗月堂書店 本店
・三省堂書店 岡島甲府店
・天真堂書店 本店
・天真堂書店 甲府国母店
・天真堂書店 塩山店
・天真堂書店 加納岩店
・山梨県社会福祉協議会
・すみれ薬局

 「やまなし暮らし」は、県外から移り住んだり、二地域居住をされている方を取り上げた情報誌です。2008年と2009年の秋に発行され、中央道の山梨県内サービスエリアで配布されるとのこと。次回発行は企画制作中ですので、入手ご希望の方は今後ホームページをチェックしてみてください。

◎晴耕雨読
http://www.seikouudoku.jp/
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2010年09月10日

18代目が頑張る、元気をくれる葡萄農家さん「ぶどうばたけ」(甲州市勝沼町)

 「有限会社ぶどうばたけ」さんは、勝沼町菱山地区で18代続いている農家さん。もぎとり観光農園であると共に、昭和初期に醸造免許が下りてから、農家さんたちが自家消費する“葡萄酒"を作ってきた醸造メーカーでもあります。

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 勝沼町の菱山地区は、南西傾斜面に葡萄畑が広がる地区で、日の出は遅いですが日暮れも遅いため、しっかり太陽を浴びた美味しい葡萄ができるのだそうです。

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 最後は一升瓶に詰められる葡萄酒は、遅積みの葡萄を使って10月中旬頃に仕込まれます。葡萄を手搾りで仕込む道具が今でも残っている醸造所は、お願いすれば見せていただけるので必見です。

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 代表の三森袈裟治氏は17代目の80歳(2009年現在)ですが現役の醸造家として頑張っています。葡萄作りは重労働のため、勝沼町の葡萄農家さんが減少していく中、18代目の斉氏と夫人のかおりさんが二人三脚で踏ん張り、援農者(農作業をお手伝いしてくれる人たち)の手も借りながら畑を広げています。19代目跡取りの基史さんはまだ学生ですが、頼もしい存在です。

 かおりさんは、“あねご"という愛称が付けられているほど豪快で朗らかな方。地元の農家生まれのかおりさんは、アイデアマンでもあり、社交家なんですね。田崎真也氏のスクールでワインを学んだワインアドバイザーで、野菜のソムリエでもあります。

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 ご夫婦ともに、これからの農家が生きていく道を切り開いている逸材。一家を支えるファンが毎年葡萄の出荷や葡萄酒の仕込みに手伝いに来るそうで、今年からは、都市から来る援農隊や、山梨出身で葡萄農家をめざすインターン生のために、寝泊まりできるお部屋を増築したそうです。

 夏から秋にかけて、葡萄の収穫の時期にもぎとりと即売をするお店には、オープンエアのレストランもあります。自家製の無農薬野菜を中心にしたランチプレートは、自家製ワインもグラスで付いて1,200円。旬の採れ立て野菜を使ったお料理は美味しいです。

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 土づくりをしっかりやり、低農薬で作る葡萄は、しっかりした味で美味しいと評判です。援農隊として、笑顔が絶えない一家と一緒にかく汗も気持ち良いことでしょう。ぜひ訪ねてみてください。元気に頑張る「ぶどうばたけ」さんの面々から、元気をもらえること間違いなしです!


◎有限会社ぶどうばたけ/菱山醸造有限会社
山梨県甲州市勝沼町菱山1425
TEL0553-44-0356
http://budoubatake.net

 
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